就労移行支援「意味ない」「最悪」「行きたくない」と思っている人必見!就労移行支援のスタッフが対策を徹底解説します!

就労移行支援意味ない行きたくない

障害福祉サービスで20年以上働いているメガネ君です!これまで数々福祉サービスで勤務してきましたが、就労移行支援でも10年近く働いてきました。

このページをご覧になっている方は「就労移行支援に通っている」もしくは「就労移行支の情報収集している」方ではないでしょうか?

就労移行支援を調べていると「就労移行支援 意味ない」「最悪」「行きたくない」そんな口コミや声を多くの方から聞かれるのでは無いでしょうか?

この記事では、長年就労移行支援で働いてきたメガネ君が、就労移行支援のことを意味ない・最悪・行きたくないと思っている人への対策方法をお伝えします!

※本ページはプロモーションが含まれています。

目次

就労移行支援とは?

就労移行支援についてすでに知っている方もいるかと思いますが、改めて就労移行支援とはどんなところなのかをお伝えしようと思います!

厚生労働省のサイトでは就労移行支援のことを以下のようにいっています。

通常の事業所に雇用されることが可能と見 込まれる者に対して、①生産活動、職場体 験等の活動の機会の提供その他の就労に 必要な知識及び能力の向上のために必要な 訓練、②求職活動に関する支援、③その適 性に応じた職場の開拓、④就職後における 職場への定着のために必要な相談等の支 援を行う。 (標準利用期間:2年)

※ 必要性が認められた場合に限り、最大1年間の更新可能能

引用:厚生労働省「障害者の就労支援について_障害者総合支援法における就労系障害福祉サービス」

この説明だとちょっと分かりづらいので、噛み砕いていうと

  • 一般企業に就職できることが可能と見込まれる方
  • 働くための訓練を通じて
  • 本人が求める働き方や就職活動のサポートを実施
  • 就職後も職場に長く働けるようサポートを行う
  • 利用期間は2年間(ただし1年間の延長が可能な場合あり)

といったところです。

事業所数は令和3年1月現在に3,006箇所あり、全国の利用者は34,645人いると言われております。

就労移行支援のことがもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参照してみてください。

就労移行支援が意味ないと思う理由◯選

就労移行支援とは、どんなところがわかったところで、就労移行支援が意味ないと思う方が、なぜ就労移行支援を意味ないと言うのでしょうか?

ここでは、メガネ君が今までの経験から就労移行支援が意味ないと思われる理由を5つ紹介したいと思います。

ただし、ここで紹介する「意味ないと思う理由」はあくまでメガネ君が長年の経験から感じていることであり人によって理由はバラバラなのでご了承ください。

意味ない理由その①「通っても就職できないケースがある

就労移行支援を利用しても意味ないと思われる理由その1は「通っても就職できないケースがある」ということです。

就労移行支援に通ったら絶対就職できると思っている方もいらっしゃるかと思いますが、残念ながらそんな事はありません。

厚生労働省が令和2年度発表した平成30年の障害福祉サービスを利用された方の就職率は

  • 全体で約3割
  • 就労移行支援で約5割
  • 就労継続支援A型で約2割
  • 就労継続支援B型で約1割

と言われております。

メガネ君が就労移行支援で働いていたときは、全国の就労移行支援の事業所の約3割が1名も就職者数を出しておりませんでした。現状、だいぶ改善されたとはいえ、せっかく通ったとしても就職できないという方が全体の半数いるということ事実は就労移行支援が意味ないと思われても仕方のないことだと思います。


意味ない理由②「就職までに時間がかかる」

就労移行支援に通うことが意味ないと思う理由その2は、通ってから就職まで時間がかかるということです。

メガネ君もこれまで多くの方の就職のサポートを行ってきましたが、利用されなかった方の大半は就職まで時間がかかるということが理由でした。

就労移行支援は最大2年間利用できます。

そしてメガネ君が多くの就労移行支援のスタッフに聞いたところ、就職までの平均期間は1年半ほどでした。

中には半年以内に就職される方もいるそうですが、体調管理から始められる方もいるので平均にすると就職まで1年以上かかるケースが多いそうです。

就労移行支援に通う人の多くは、生活に困りがあったりと早く就職したいと思われている方が多いはず。そんなときに就労移行支援を利用しようと思ったら就職まで1年以上かかりますと言われれば、たしかに意味ないと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?


意味ない理由③「働きながら利用ができない」

就労移行支援を意味ないと思う理由その3は「働きながら利用ができない」という点です。

前述でも述べた通り、就労移行支援は利用してから就職まで時間がかかります。

就労移行支援の必要性を感じていながらも、働きながら利用ができないとなると利用期間の1年近くは収入が0になるケースもあります。

そもそも、1年間も収入がない状態は生活できないという方もいらっしゃるかと思います。

そういった方は就労移行支援なんて意味ないと思われるかもしれません。

ただし、傷病手当や失業保険などをもらえる方はその期間中に一定の収入をもらいながら利用することもできます。


意味ない理由④「休職中は利用できないケースがある」

意味ない理由その3とも同様ですが、就労移行支援は休職中に利用できないケースが有ることです。

メガネ君もこれまで休職中の方で復職や転職活動で就労移行支援を使いたいと相談を受けたことがたくさんあります。

就労移行支援は休職中でも利用できるというのが厚生労働省の通達でありますが、実態としては、「復職を目的としてしか利用できない」などの理由があり使い勝手が悪いのが実態です。


意味ない理由⑤「就労移行支援の訓練内容のレベルが低い」

就労移行支援を意味ないと思う理由その5は就労移行支援の訓練内容のレベルが低いということもあります。

ただし、これは人によって感じ方が様々で、また事業所によっても受けられる訓練が違うので一概に訓練内容のレベルが低いとは言えません。

ただし、メガネ君が就労移行支援のスタッフだったときに、「映画を見てディスカッションしよう」などといった本当に企業で働くために必要なスキルを学べるか?というと微妙な就労移行支援があったのも事実です。

就労移行支援が意味ないと思う人はどうすれば良い?

就労移行支援が意味ない理由を紹介しました。

では、就労移行支援が意味ないならどうやって就職活動をしていけばいいかを紹介したいと思います。

自力で就職活動する

就労移行支援などでのサポートを不要とされる方は、ハローワークに登録したり、転職サイトに登録するなどして、自力で就職活動する方法が考えられます。

ハローワークや転職サイトに登録すると、障害者雇用で働ける企業や一般就労できる企業を紹介してくれます。

履歴書や職務経歴書の添削なども行ってくれる場合がありますので、自力で就職活動をする際は活用してみると良いでしょう。

転職エージェントを活用する

自力での就職活動が不安で、サポートをしてくれる人がほしい!という方は転職エージェントを活用しましょう

転職サイトと転職エージェントの違いは、求職者と採用企業の間に仲介者がいるということです。仲介者がいることで自分の希望の条件や、企業が求める人材のマッチングを行ってくれ、選考のサポートを受けることができます。

地域の就労支援センターなどを活用する

就労移行支援は就職まで時間がかかってしまうのでちょっと…。

ただし自分のことや障害のことをもっと理解してサポートして欲しい。

そのようなお考えの方は地域の就労支援センターなどを活用されてみるといいでしょう。

ただし、就労支援センターによってサポート内容が異なるので、地域の就労支援センターに相談して、どのようなサポートをしてくれるかを聞いてみましょう。

どのサービスにもメリット・デメリットがあり、もちろん人によって合う合わないがあると思います。複数のサポートを検討してみて自分にあうサービスを活用しましょう!

最悪な就労移行支援ってどんなところ?

続いては、メガネ君生がこれまで見てきた最悪と思われる就労移行支援を紹介したいと思います。ただし、これはメガネ君の主観が強いため、必ず自分で判断してください!

就職者を出す気がない

就労移行支援の目的は、障害のある方が自分の障害にあった企業で就職すること。そして長く働けるように定着できることが目的です。

ただし、残念ながら就労移行支援の中では利用期間中に就職活動のサポートをすることもなく、2年間の利用期間を迎えてしまったという方もいらっしゃいます。

休ませてくれない

就労移行支援を利用されている方の多くが精神や発達障害のある方と言われています。

メガネ君も経験がありますが、精神的に弱っているときは、身体が動かなくなったり、朝起きれなかったりすることもあります。

そんなときは休むようにしましょう。

ちゃんと理由を話しても休ませてくれない就労移行支援があったら、それは事業所の利益しか考えていない最悪な就労移行支援と言ってもいいでしょう。

また、上記以外にも以下のような就労移行支援は最悪な就労移行支援の可能性があります。

  • 障害の理解がない
  • 本人の話を聞かない
  • 就職後のサポートが一切ない

利用する前に、必ず事業所を見学する。体験する。利用者の声を聞いてみるなどして、最悪な就労移行支援を選ばないように対策をされることをおすすめします。

就労移行支援に行きたくないときはどうすれば良い?

就労移行支援に通っていると行きたくない!と思うことも多々あると思います。

メガネ君が就労移行支援のスタッフだった時に実践していた対処法をここではお伝えできればと思います。

  1. 原因を確認する
  2. 午後からだったら行けるかなど行ける方法を考える
  3. 在宅でもできることがないか確認する
  4. 事業所に連絡して、行けないことを話す(1,2,3について検討したことも話す)
  5. 在宅で利用できる事業所であれば、在宅での利用を検討する
  6. 難しい場合は振替なのか、いつ頃いけそうなのかを相談する

上記の方法は実際に働いてからも、必ず活用できる方法です。

なので、「絶対無理してでもいく!」ではなくて、今は行けないけど、その原因はこれで、午後からでも行けないかや在宅でもできることは考えたという事実や説明するスキルがとても大事です。

また、1日だけではなく、ずっと行きたくない!もうやめたい!!と思っている方は別の方法があるので、無理して利用はせずに、「一時的に利用を停止する」や「就労移行の利用をやめる」なども検討されるといいでしょう。

就労移行だけが正解ではありません。

良い就労移行支援と悪い就労移行支援の見分け方

では、ここで、良い就労移行支援と悪い就労移行支援をどのように見分ければいいか、その方法をご紹介します。

以下はメガネ君がおすすめする一例であり、もっと他に良い方法もあるかと思いますので、もしこれ以外の方法があれば教えてください!

HPでちゃんと実績を公表している

就労移行支援の見分け方の一つとして「HPでちゃんと実績を公表している」があるかなと思います。

メガネ君はこれまで仕事がら多くの就労移行支援をみてきましたが、ちゃんとホームページ上に実績を掲載している就労移行支援はごくわずかです。

実績があるか確認し、さらに見学をしたときにはその事業所単位で以下の実績を確認すると良いでしょう。

  • 1年間の就職者数
  • 就職率
  • 就職までの平均期間
  • 就職先の企業名
  • 半年-1年間の定着率

口コミが良い

就労移行支援の見分け方の2つ目は「口コミが良いところ」です。口コミと言っても、様々なサイトで口コミがありますが、メガネ君がおすすめする口コミは2つ。

  • Googleマップでの口コミ
  • 医療や福祉機関で働く方の口コミ

それぞれなぜその口コミが良いかを紹介します。

Googleマップの口コミは実名掲載

Googleマップの口コミ掲載は他のSNSなどの口コミと違って実名で投稿されていることがほとんどです。その分他の口コミに比べて他の口コミに比べて信憑性があると言えるでしょう。実際にメガネくんがいくつかのコメントを読んでいると、結構リアルな口コミが書かれているなといった印象です。

医療や福祉機関で働く方の口コミ

医療機関や福祉機関で働く方の口コミも重要です。

医療機関や福祉機関では、実際に就労移行支援を利用されている方が多く集まる場所で実際に利用されている方からの「声」が一番多く届く場所です。

また、実際に事業所にも足を運ぶ機会が多く、しっかりとした第三者目線での意見を伝えてくれるので、医療機関や福祉機関に通われている方は、近くの支援者に相談することをおすすめします。

もしそのような相談先がなければ、「相談支援事業所」を活用すると良いでしょう。


見学・体験時の対応

見学・体験時の対応もとても大事なポイントの一つです。実際に自分が通うかもしれない事業所なので、必ずネットだけや第三者の意見だけでなく、自分で見て・聞いて・体験することをおすすめします。

見学体験時には以下のポイントを見てくるといいでしょう。

  • スタッフの対応
  • 事業所の雰囲気
  • 利用者にはどんな方がいるか?
  • 事業所の就職実績
  • 平均利用期間
  • 訓練の内容
  • サポート内容
  • 利用者に直接話を聞く(体験時)

就労移行支援「意味ない」「最悪」「行きたくない」まとめ

全国には約3000箇所の就労移行支援があります。

そこから自分にあった良い就労移行支援を探すのは大変です。

自分に合わない就労移行支援を選んでしまうと、それこそ「意味ない」「最悪」「行きたくない」と感じてしまうことになることもあるかと思います。

そうならないように、まずはしっかりと就労移行支援のことを知ってから利用されることをおすすめします。

以下におすすめの就労移行支援が詳しくわかる記事がありますので、よろしければ参考に読んでいただけると幸いです。

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この記事を書いた人

20年以上福祉業界で働いているメガネ君です。
これまで、就労移行支援・就労継続支援・放課後等デイサービス・児童発達支援事業所で働いてきました。(いわゆる福祉畑です)

日本の福祉ってすごく手厚いサポートが有るにも関わらず、その情報って悩んでいる方に届きづらいなと思いブログを開設しました。

これまでの経験を少しでも多くの方に届けられればと思います。
どうぞよろしくお願いします!

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